迷人の雑言(平成28年分)

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12月分( 「 納得できない話 」 
28-12-01
 
 このところ「納得できない話」がいくつかあって、モヤモヤ気分を発散させるために、愚痴話
的にここに書いてみることにしました。

その1 豊洲市場の地下水管理システム

 豊洲の盛り土問題が出てから、ずーーーと気になっていて、いまだに納得できていないのが
「地下水管理システム」についての疑問です。
 もともと「地下水管理システム」というのは、地下水が上がってきた時に、地下水に混じって
汚染物質が上がって来ないよう、一定の地下水水位になった場合には、地下水を汲み上げて
汚染処理をして外部に排出するためのものだと説明されていました。

 ところが、建物の下に盛り土がされてなくて地下空間があることがわかり、その地下空間に
地下水が溜まっていることがわかった時に東京都からは
 「「地下水管理システム」が稼働すれば水位は下がる。」
 という説明がされました。
 この時疑問に思ったのが
 「なぜ「地下水管理システム」は稼働してなかったんだろう。」
 ということです。
 前述のように「地下水管理システム」は汚染物質が地下水とともに上がって来ないようにす
るためのものだとしたら、盛り土をした途端に真っ先に稼働させなければいけないものなので
はないでしょうか。
 建物の地下に地下水が上がって来ているとすれば、せっかくの盛り土にも地下水が染み込
んでいて汚染されてしまっているかもしれません。
 そのへんのところを、小池知事もマスコミもわかるように解説してくれませんでした。
 今では建物の地下の水位がどうなったのかも報道されません。

 ・・・どうも納得できません。

その2 教育者の処分

 先ごろ横浜市で、福島から避難していた少年がいじめにあっていたことが発覚し、第三者委
員会が学校の対応を「教育の放棄に等しい」と痛烈に批判したという報道がありました。
 よくある話ですが、学校側のおざなり対応や、いじめをなかったことにするいわゆる隠蔽体質
が問題化したものです。
 このケースではその少年が心を強く持ったため、自殺するには至りませんでしたが、いじめ
から自殺に至る事例は後を絶ちません。
 ところが、こういった学校側の不手際(というか犯罪に近い)に対して重い処分が下されたと
いう話は聞きません。

 一方で、徳島県の小学校の先生が、修学旅行中のホテルにデリヘル(派遣型風俗)を呼ん
だということで「懲戒免職」になったとの報道がありました。
 まあ褒められた話ではありませんが、懲戒免職にするほどのこととは思いません。
 先のいじめに関する学校側の対応の方が、よほど厳罰に値すると思いますが。

 ・・・どうも納得できません。

その3 家族葬

 先日、地域の活動をいっしょにしていた人が亡くなりました。
 71歳でした。
 まだまだ地域で活動されていましたし、交流している人も多かったと思います。
 同じく地域の活動をいっしょにしていた人から、その訃報の電話がありました。
 「家族葬だそうなので。」
 ということだったので
 「そうですか・・・。」
 ということで話は終わりました。
 「家族葬」ということなので、当然私は通夜・葬儀には参列するつもりはありませんでした。
 そうこうしていたら、連絡をくれた人からまた電話があり
 「今日お通夜に行こうと思うけどいっしょに行かないか?」
 とのこと。
 「でも、家族葬なんでしょ?」
 「でも行ってもいいらしいよ。」
 とのことでしたが、私は遠慮しました。
 お通夜の時間になって、その人からまたまた電話があって
 「来てる人、いっぱいいるよ。」
 との話。
 「家族葬はどこへ行ったんだよ!」
 と突っ込みたい気分。

 我々の地域でも家族葬が増えてきていますが、当家も参列する側の人たちもよくわかってい
ないまま突入してしまっているようです。
 「家族葬の方が楽だから・・・。」
 ということが動機のようですが、通夜・葬儀の段取りは一般葬と何も変わりませんから、それ
ほど楽なわけではありません。
 むしろ、葬儀のあとで「呼んだ、呼ばない」みたいなトラブルが発生したりして、むしろややこし
いことが多かったりもします。
 よくわからないままの「なんちゃって家族葬」が横行しています。

 ・・・どうも納得できません。

その4 郵便局の再配達

 先日我が家の郵便受けに「郵便物等ご不在連絡票」というのが入っていました。
 カード会社からの書留だったようです。
 宅配便などでもこういった不在連絡票が入っていたりしますが、わたしはこの不在連絡票が
嫌いです。
 「あんたは不在だった。再配達してほしかったら連絡して来い。」
 みたいな上から目線のような感じがするからです。
 従って、その不在連絡票に反応して連絡したことはありません。
 それでもヤマトなどの宅配便はしばらくして再配達してくれます。
 ところが、郵便局は一度しか配達しないみたいです。
 こちらから連絡しない限り再配達しないということでしょう。
 マイナンバー通知が届かなかったのもさもありなん・・・という思いがします。
 ということは「ゆうパック」も1回しか配達しないのかもしれません。
 とても「バカ真面目」とは思えません。「小利口」な感じがします。
 ところで、こちらから連絡しなかったのでこの書留は送り元へ戻されたんでしょうけど、送り主
は「金だけとられて送れない」ということになるのでしょうか。

 ・・・どうも納得できません。
            

11月分( 「 【なんとかファースト】って・・・? 」 
28-11-01
 
 東京都の問題ですが・・・。

 「豊洲問題」は落としどころがなかなか見えてきません。
 そっとしておけば良かったものを、藪をつついてしまったため、蛇が出てきてしまいました。
 土壌汚染については、数値的にはそれほど問題視するほどのことではないようですが、「基
準値を超えた」とか刺激的な報道がされたり、都の隠蔽体質が表面化してしまったことなどで、
もはや感情論になってしまっています。
 このため、「風評被害」が生じてしまって、豊洲のブランドが地に落ちてしまいました。
 なんとか処置をして「やはり豊洲に移転する」ということになっても、風評被害だけは残ってし
まいますので、どう着地するかは難しいところです。
 さて小池知事はどうするんでしょう。

 「オリンピックの施設問題」については、「大山鳴動して鼠一匹」的な感じで、そこそこのところ
に落ち着きそうです。
 「いろいろあったけど、当初の計画から大して変わらない」ということになりそうな。
 いい加減な建設費用見積もりを数字操作して、「建設費用を減らすことができる」とかいって
当初案を推し進めることになるのかもしれません。

 これらの議論のなかで、「アスリートファースト」とか「都民ファースト」とかいう言葉が飛び交
いました。
 厳密な意味はよくわかりませんが、「アスリートのことを第一に!」、「都民のことを第一に!」
といったことのように思われます。

 アスリートに聞きました。
 「ボート会場はどこがいいですか?」
 「彩湖がいい。」
 でも競技連盟は
 「海の森がいい。」
 と言っています。
 結局「彩湖」は選択肢の中に入らないことになりました。
 「アスリートファースト」にはならないということです。
 一方、「金がかかりすぎる」ということで、こちらは「都民ファースト」ということで「海の森」の見
直し論が出てきたわけですが、結局は「海の森」に決まりそうで、「都民ファースト」にはなりそう
もありません。

 「水泳競技場はどんなのがいいですか?」
 「オリンピックにふさわしい立派なものを作ってほしい。」
 とアスリートは言います。

 「なんとかファースト」といっても、その人たちのことだけの要望を叶えるなどということは、現
実に即さないということでしょう。
 「国民ファースト」といっても、「年金は多く、税金は少なく」なんてことは実現できません。
 何事も総合判断のもとに物事は決まって行くわけで、「なんとかファースト」というのは
 「どちらでもいいんだけどどうする?」
 といった場合に
 「じゃあ【なんとかファースト】でこちらにしよう。」
 といった決まり方になって行く、その程度のことなのではないでしょうか。

 ことさら「なんとかファースト」を強調するのはいかがなものかと思います。
            

10月分( 「 朝メシ前ウオーキング実践中 」 
28-10-01
 
 今年の7月に「帯状疱疹」やら「カゼ」やらを患って1ヶ月ほど安静にしていました。
 「家の中でブラブラしながら、3食はきちんと食べる」という状態が続いたせいで、体脂肪が増
えて腹がパンパンになってしまいました。
 体力もガタ落ちで、7/末にゴルフに行った時はヨタヨタで、後半は倒れる寸前といった感じ
になっていました。

 「これではいかん。体力をつけなければ!」
 ということを痛感しました。
 そこで、これまでもウオーキングを2〜3回/週はしてはいましたが
 「もっと真面目にやろう!」
 という決心をしました。

 以前テレビでやっていましたが、1日8,000歩以上歩くと体に良いとのこと。
 12,000歩までは、多く歩く方がより効果が大きくなるとも言っていました。
 12,000歩以上歩いたら更に効果があるかどうかはわからないということでした。
 それと、歩く時には20分ほどは(速足等で)負荷をかけた歩き方をするのがいいそうです。

 ウオーキングといっても、私が行くのは山歩きです。
 夏場は山の斜面や木々にさえぎられて日差しが届かないので、直射日光が避けられます。
 (もっとも、冬場には雪が降ると雪がなかなか融けませんが。)
 それに、上りではいわゆる「負荷をかけた歩き」ができるので平地よりはウオーキング効果が
高いはずです。

 私の家から車で10分ほど行ったところ(岐阜市・三田洞)に、「百々ヶ峰(どどがみね)」という
標高400mほどの山があります。
 岐阜城のある「金華山」よりも少し標高は高いそうです。
 「百々ヶ峰」はその「金華山」に対して、長良川を挟んで反対側(北側)にあります。
 遊歩道があちこちに通っていて頂上にも行けるようになっていますし、それ以外に管理道路
としての舗装された道が標高300m地点ぐらいまで通っています。

 山のふもとまで車で行き、そこから歩いて上って行きます。
 管理道路の頂上まで歩いて行くと約3.5Kmほどあります。往復7Kmということです。
 坂道が延々と続き、時間にして片道45分ぐらいかかります。
 遊歩道は石ころだらけの道なので、特に下りの場合に滑って転んだりする危険があります
が、管理道路は舗装されていて歩きやすいので、私はこの管理道路を歩いて行きます。

こんな山道を上って行きます

 管理道路の頂上まで約3.5Km上って行き、折り返して約3.5Km下りて来るという「山歩
き」を行っています。

頂上付近から眼下を見下ろした景色です

 上って下りて約1時間30分。約11,000歩ほどのウオーキングになります。

 私は以前は同じ山に行って2時間10分ほど(往復約11Kmほど)の山歩きをしていました
が、体調を崩してからは1時間30分(7Km)ほどに縮小することにしました。
 そのかわりといってはなんですが、今回からは基本的に毎日歩きに行くことにしました。
 よほどの大雨か外泊したような場合以外は歩きに行きます。

 ゴルフの打ちっぱなし練習の場合に、「300球を1日で打つよりも、100球づつ3日で打った
方が練習効果が出る」とも言われたりしますし、テレビで「12,000歩以上歩いた時の効果は
不明」ということもあったので、ウオーキングについても「多少距離を短くしても毎日歩いた方が
いいだろう」という結論に至りました。

 さて、いつ歩きに行くかですが、以前は思い立った時で、午前であったり午後であったりでし
たが、今回は「朝メシ前ウオーキング」ということにしました。
 朝、目がさめたら起き出して、「ご飯を食べずに」まず歩きに行きます。
 当初はご飯を食べてから行っていましたが、起きて早々にご飯を食べるのが面倒なのと、ネ
ットで「朝、食事をする前に歩くと脂肪の燃焼効率が高い」という記事も見ましたので、「朝メシ
前」ということになりました。
 毎朝、5:30〜6:00ぐらいに起きてから歩きに行き、7:30〜8:00頃に帰ってきて、やおら
「朝メシ」を食べます。

 昔から「朝メシ前」というのは「たやすいこと」という例えがあります。
 毎朝早くに歩きに行くことが「たやすい」とは思いませんが、朝食前にウオーキングが終わっ
てしまうということは、朝食後の時間はそのほかのことにまるまる使えるということになります
ので、時間の使い方としてはまさに「朝メシ前」ということになります。
 もっとも、暇人の私としてはそんなに時間は必要ありませんが。

 この「朝メシ前ウオーキング」を始めて2ヶ月ほどになりますが、効果のほどは・・・。
 体力回復に関しては効果絶大です。
 ゴルフに行ってもあまり疲れなくなりました。
 ダイエットに関しては1Kgほどの減量でそれほどでもありません。
 でも・・・。
 パンパンだった腹が、まず両脇腹から凹んできて、更に腹の一番上が凹んできています。
 さすがに下腹はまだまだポッコリですが、厚い皮下脂肪を減らすのは難題のようです。
 でも、内臓脂肪は最初に減って行くそうなので、見た目でがっかりする必要はありません。
 脂肪が減って筋肉が増えたんだと、前向きに考えておきます。

 食事制限をしてカロリー摂取を抑えると「痩せる」。
 運動をしてカロリーを消費すると「締まる」。
 ただ痩せるだけでなく、引き締まった体になるということが、見た目にも健康的です。
 歩くのはタダだし・・・。とにかく、まずは足腰を鍛えるところから・・・。

 ということで・・・。
 私はこの「朝メシ前ウオーキング」を今後とも続けるつもりです。皆さんもいかがですか?
 (個人の感想であり、効果・効能を保障するものではありません。)
          

9月分( 「 男の更年期障害 」 
28-09-01
 
 8月20日をもって退職後まる15年が経ちました。
 何となくあっという間だったような気がします。
 
 「退職後20年は健康な状態のまま遊んで暮らしたい。」
 というのが53歳にして退職した理由でしたが、その3/4が過ぎてしまいました。
 「あと5年このままの状態で過ごせれば満足」かといえばそんなことはありません。
 やっぱり「あと20年はほしい。」ということになってしまいます。
 まあ煩悩のかたまりのようなものですからねえ。

 退職してしばらくは
 「恩返しのためにも地域に貢献しよう。」
 なんて思って、「民生委員」をやったり「自治会役員」をやったり、「お寺の役員」をやったりし
ましたが、結局は「余計なお世話をしているだけだ」ということを悟り、今では一切の「役」を引
き受けないことにしています。
 人にもよると思いますが、私には合わなかったということです。
 一般社会では変革することが極端に嫌われます。
 良かれと思っても、現状を変えようとするとたくさんの反発を受けます。
 「そんなんだったら、やってられるか!」
 ということになって「役」は引き受けなくなってしまいました。

 先日テレビを見ていたら
 「男にも「更年期障害」がある。」
 ということをやっていました。
 「男性ホルモン」が減少することにより、肉体や精神に支障をきたしてくるんだそうです。
 症状としては「怒りっぽくなったり」、「些細なことを気にするようになったり」。

 「東国原」氏が「自分も更年期障害だ」と言っていました。
 自分の敷地内に誰か知らない人の車が止まっていて、自分の車が出せない状態になってい
たということで、警察に連絡したら
 「民有地のことなので。」
 と取り合ってもらえなかったので、「よーし」とその車の前で朝まで見張っていたとのこと。
 以前なら「まあいいか。」とほっておいたのに、ここまで意地になっている自分がいることに気
が付いて
 「これは更年期障害の症状だと思った。」
 と話していました。

 ただ、自分の敷地内に勝手に車を止められても、普通の人は鷹揚にしていられるんですか
ねえ。そちらの方が不思議です。
 私の場合は当然のように「東国原」氏と同様な行動をとると思いますし、その前に警察には
 「他人の敷地に勝手に入り込んでるのだから、不法侵入で取り締まれ!」
 と怒鳴ってると思います。

 私の場合、退職してから「警察」、「市役所」、「郵便局」、「農協」、「銀行」、「NHK」、「ホーム
センター」、「眼鏡店」、「コンビニ」などなどと「論戦」をかわしてきました。
 「それはクレーマーだよ。」
 と言う人もいました。
 振り返ってみると、私は重度な「更年期障害」だったのかもしれません。
 いや、今もまだ「更年期障害」は続いています。

 もっとも・・・。
 娘婿が言っていました。
 「お父さんは「へんこ」ですよ!」
 まあ、ただ単に「性格の悪い人」だっただけ。・・・なのかもしれませんけどね。
          

8月分( 「 民の選択は正しいか? 」 
28-08-01
 
 イギリスのEU離脱をめぐって国民投票が行われ、その結果に一時期世界が混乱しました。
 「離脱派」が勝利するということをほとんどの人が予想していなかったので、その反動で防衛
的なリアクションが起こったということでしょう。
 一番驚いているのが、「離脱」の投票をしたイギリス国民だそうです。

 「離脱」という国民投票の結果が出たあとに、イギリス国民がネットで検索したキーワードのラ
ンキング第2位は「EUってなに?」だったそうです。
 「ユダヤの法則」によると、国民の8割は「判断能力に難のある人たち」だそうですが、イギリ
スといえどもそんな法則が当てはまるようです。
 やはり国の先行きを左右するような方針を、国民の過半数の意見で決めるなんてことは、無
謀と言えるのではないでしょうか。
 その点「国民投票によって決める」ということを決めてしまった「キャメロン首相」の罪は大き
いと思います。

 愚かな民に重要なことを決めさせないために、「議員内閣制」があります。
 「選良」が選ばれて「議員内閣制」を構築しています。
 その「選良」が十分検討した上で、未来を託すような重要な案件を決めるということです。
 イギリスではそれが放棄されてしまいました。
 まさに歴史に残る失策と言えるでしょう。

 日本でも、「TPPに賛成か反対かの国民投票をしよう」なんてことになったら無茶苦茶になっ
てしまうことでしょう。
 そういうことは「選良」である国会議員が十分に検討し、良識を持って決めるべきものです。

 大統領制の良し悪しが言われることがあります。
 「国民が直接選ぶからいい」とか「国民が直接選ぶから危うい」とか。
 アメリカの場合も大統領制ですから、直接国民が選ぶわけですが、ただその候補は事前に
共和党、民主党の中で選ばれていって、最後に国民が選ぶことになっているので、ある意味ス
クリーニングができています。

 日本の知事、市長なども直接選挙なので、大統領制みたいなものです。
 折から東京都知事選挙が行われましたが、東京都知事の場合は財政規模も大きいので、ま
さに大統領的存在です。
 都民が直接投票して知事を選ぶわけですが、「ユダヤの法則」からして都民の8割は「判断
能力に難のある人たち」なわけですから、真に立派な人が選ばれることは期待できません。
 結局「イメージ選挙」、「人気投票」になってしまいます。
 猪瀬さんや舛添さんについて、「選んだ東京都民も悪い」と言われました。
 「今度はしっかりと吟味して良い人を選ばないと・・・」と言われたりもしました。
 確かにそうなんですが、でもそんなことを言っても仕方ありません。
 「ユダヤの法則」からして、「判断能力に難のある都民」ばっかりなわけですから。

 結局東京都知事には「小池百合子」氏が当選しました。
 どの政党からも支持・推薦されていない人がです。
 「当選したら冒頭で都議会を解散する」などと言って、都議会と対決姿勢を見せていました。
 でも、都知事が一方的に都議会を解散する権利はありません。
 都知事の不信任決議がされたら解散することはできますが、新知事が決まったばかりの段
階で都議会が不信任決議案を出すわけがありませんから、冒頭の都議会解散なんてことはあ
り得ない話です。
 それでもそんなあり得ない話を公約のような形であげて都民をミスリードします。それにまん
まと都民は騙されてしまいます。
 都議会とも政府ともオリンピック組織委員会ともうまくやっていけないような人を選んで、都民
はいったい何を期待しているんでしょうか。・・・そうだった。何も考えていないんだった。

 「鳥越」さんが東京都知事に立候補するにあたって
 「参議院選挙で改憲勢力が2/3になったので、何とかしなければいけないと思った。」
 と言っていました。
 一般国民に今回の参議院選挙での2/3の意味を聞いてみると、8割の人が「わからない」と
答えたそうです。
 まさに「ユダヤの法則」そのものです。

 憲法改正を発議できるのは「選良」の2/3が賛成した場合です。
 これは実に重要なルールだと思います。
 「何が何でも憲法反対」という勢力がいますが、憲法のどこを改正するのに反対かを言わな
いと議論になりません。
 憲法改正というのは、一条ごとに国民の賛否を問うということです。
 「あれこれまとめて一括で賛否を問う」ということは出来ないそうです。
 複数の条文をまとめて国民投票にかけることはできるようですが、賛否の意思表示は条文
の一個づつに対して行うということです。
 憲法改正については、96条の改正(改正の発議の条件を2/3から1/2にする)という議
論がありますが、これには私は反対です。
 国民投票ほどいい加減なものはないのですから、「選良」の2/3だけは崩してほしくないの
です。・・・同じことを以前(平成25年6月)にも書いていましたっけ。( こちら )

 我が国で民主党政権が出来た時、「風が吹いた」と言われました。
 ムードに流されてみんなで民主党に投票したからです。
 でも、じきに政権担当能力が無いことがわかり、しかもルーピーな総理大臣が誕生するに至
って、その選択が間違っていたことを思い知りました。

 要するに、「民の選択が正しいと思ってはいけない」ということでしょう。
          

7月分( 「 やることバラバラ 」 
28-07-01
 
 私の誕生日は6月26日です。
 この時期になると年金の「現況届」の案内が送られてきます。
 毎年この「現況届」のやり方がバラバラなのに違和感がありましたが、今年はもっとバラバラ
になってしまいました。
 もともとのバラバラ感も含めて、今年の状況を報告します。

 私の年金は4つあります。
  1.厚生年金
  2.企業年金
  3.個人年金1(明治安田生命)
  4.個人年金2(全労済)

 「現況届」の前に、「マイナンバー」に関しての対応の違いですが・・・。
 厚生年金については、マイナンバー対応が来年度からということらしく、今年は何の連絡もあ
りません。
 企業年金については「企業年金連合会」というところを通して、(勝手に)マイナンバーを取得
するので
 「年金受給者からマイナンバーを連絡していただく必要はありません。」
 という案内がありました。
 個人年金1からは
 「マイナンバーを書類に記入し、マイナンバー通知書のコピーを添付して送付して下さい。」
 という書類が送られてきたので、そのようにして返送しました。
 個人年金2については
 「年間の支給額が20万円以下なので、マイナンバーは登録する必要がありません。」
 という案内がありました。
 マイナンバーの取り扱いについてもバラバラですね。
 企業年金基金がマイナンバーを勝手に取得できるなら民間保険会社も勝手に取得できるよ
うにしてもいいのではないかと思いますが、信用度の問題なんでしょうか。

 さて、「現況届」に関しての対応の違いですが・・・
 企業年金については
 「住基ネットで現況情報を取得するので、今後「現況届」の提出は必要はありません。」
 ということでしたが
 「住基ネットでの情報入手に不同意の方は今まで通り「現況届」の提出が必要です。」
 とありました。さらに・・・。
 「実施は7月生まれ以降の方からなので、6月生まれの方は本年分提出は必要です。」
 とのことで、結局「現況届」は提出することになりました。
 6月になって送られてきて、「6月末までに提出するように」と書いてありました
 「現況届」を記入する書類には「氏名の記入欄と押印欄」があり、「自著の場合は印鑑は不
」とありました。
 「現況届」を送り返す封筒が入っていましたが、「切手を貼って」出すようになっています。

 ところで、話はそれますが、こういう状況だと「国勢調査」って何なのかと思いますね。
 よく選挙の区割りは「国勢調査の結果が出てから」などという議論になりますが意味がわかり
ません。
 今度の参議院選挙だって、市の選挙人名簿は最新になっているわけで、4年前の国勢調査
の結果を待つ必要はありません。
 誰がデータを管理しているかだけの問題で、セクショナリズムの最たるものなんでしょう。

 個人年金2については
 5月末になって送られてきて、「誕生日が来てから記入し7月末までに提出するように」と書い
てありました。
 「現況届」を記入する書類には「氏名の記入欄と押印欄」があり、「必ず押印するように」と書
いてありました。
 「誕生日を過ぎてから提出しろって言うのなら、誕生月の翌月頭に送ってくればいいのに!
 「今どき自著でも押印させるのかよ!
 という反発心もあったのと、返送用の封筒が「料金別納」だったこともあって、「誕生日前の6
月早々に自著で押印なし」で返送しました。
 その結果・・・。
 「現況届」が送り返されてきました。
 「押印をして6月末までに返送して下さい。
 と書いてあります。
 誕生日を過ぎてから提出しろっていうのは建前だけのようですが、印鑑を押してないのは「書
類不備」ということになるようです。
 まあ、「お役所仕事」っていうところでしょうか。
 再びの返送用封筒も「料金別納」だったので、印鑑を押して送り返しました。

 厚生年金と個人年金1については何の連絡もありません。
 「現況届」は出さなくてもいいということなんでしょうか。
 厚生年金はわからんでもないですが、個人年金1の場合マイナンバーが登録されていれば
勝手に)住基ネットを検索するということなんでしょうか。

 いずれにしても、やることがみんなバラバラでこちらも不安・不信・面倒。
 だれか行政指導してくれないものでしょうか。
          

6月分( 「 公私混同? 」 
28-06-01
 
 舛添要一東京都知事が、政治資金の使い道についていろいろ指摘されています。
 またまた「政治とカネ」の問題です。
 もともと政治とカネは「切っても切れない仲」と言ってもいいほどで、政治家側の言い分は
 「政治には金がかかる。」
 ということです。

 確かに政治には金がかかるでしょう。
 従って公的な「政党助成金」も支給されますし、政治家個人でも「政治資金パーティ」などをど
んどん行って政治資金を集めています。
 「甘利」さんも政治にお金が必要だから、ちょっとあやしげな業者からでもカネをもらってしま
ったわけです。
 私は甘利さんがそれほど悪いことをしたとは思っていません。
 むしろ有能な政治家をつぶしてしまったことが悔やまれます。

 「政治に金がかかる」ことはわかりますので、いろんな手段を使って「政治資金」を集めるのを
特に問題視するつもりはありません。
 ワイロは困りますけどね。
 問題は「政治資金」を「政治のこと」以外に使うことです。
 「政党助成金」は「政治のために」使ってもらうために国民が一人当たり250円を負担してい
るわけで、「家族サービスのための」お金を差し上げているわけではありません。
 舛添さんは「政治資金を私的なことに使っていた」という疑いが色濃いことが問題です。
 「正月の家族旅行のホテル代」、「絵画などの嗜好品の購入」などなど。

 猪瀬さんはカネをもらって収支報告書に載せなくて知事を辞めましたが、舛添さんほどの極
悪感はありません。
 法の網をかいくぐって、悪知恵を駆使して「収支報告書に載せればいい」という舛添さんの姑
息なやり方にみんなが怒っているわけです。
 (ベッキーの不倫LINE問題と似ています。)
 
 「政治資金規正法」がザル法のため、舛添さんが法的に裁かれることはないようです。
 東京都議会でも追及されるでしょうから、舛添さんも苦しい立場でしょうが、「法的違反がな
い」ということで乗り切ってしまうかもしれません。
 「第三者の目」と言っていますが、「政治資金規正法に違反していない」ということだけを「第
三者の目」で厳しく見てもらうということでしょうしね。
 私的に使ったかどうかは、舛添さん自身が一番わかっているわけですから、「第三者の目」
で見なくたってはっきりさせられます。むしろ「第三者の目」の方が見えずらいと思います。

 厚顔無恥の人は世の中にいっぱいいますからねえ。
 あの「小保方晴子」も週刊誌で「瀬戸内寂聴」と対談したりしています。
 「よく出て来るねえ。」
 といった気持ちで、ムカムカします。
 「瀬戸内寂聴」も厚顔無恥を貫いて長生きしているような人ですから、お似合いの対談とも言
えますけど。

 それはともかく、舛添さんは都民からの信頼は地に落ちたわけですから、任期まて知事職に
しがみついたとしても、次回の選挙で再選されることはないでしょう。
 早速、元宮城県知事の「浅野」さんがテレビに出てさかんに発言しています。
 微妙な言い回しをしていますので、後々自分も上げ足を取られないように気をつけているの
かもしれません。

 さて、この舛添さんの問題で「公私混同」ということが指摘されました。
 「混同」というのを辞書で引くと
 「区別しなければならないものを同一のものとして扱うこと。」
 とあります。
 何となく
 「いっしょになっているものから、分けるべきを分けなかった。」
 という受動的なニュアンスがただよってきます。
 一方、「混入」というのを辞書で引くと
 「ある物の中へ異質の物をまぜて入れること。」
 とあります。
 こちらは能動的なニュアンスがあります。

 舛添さんの場合はもともと、わかっていて意思を持って私的支出を政治活動支出に混ぜ込
んだと思われます。
 従って、舛添さんの場合は「公私混同」ではなく「公私混入」(造語ですが)なのではないで
しょうか。
 もっとも、サラリーマンでも交際費などで、ちょっとだけ私的な払いを混入させることもあったり
しますが、どうも舛添さんの場合は一部の支出ではなく生活費全部という感じもしますので、
「公私一体」ということも言えるのではないでしょうか。
 更には、実際の支出より多い領収書を作らせたり、自宅を事務所として使用したということで
高額な家賃を払ったりしているので、これは政治資金が別枠の私的資金の方に流れているこ
とになります。「公私還流」ということでしょうか。

 なんとも「悪の限りを尽くしている」という感じがしますが、これでも合法?
 むちゃくちゃでんなー。

 ところで、舛添さんから飛び火して、林 横浜市長が「ヘアメイク代を公費で支出した」などとマ
スコミが問題視しています。
 だけど、横浜市長の場合はテレビ出演などの公務の場合なので、舛添さんとは違います。
 ミソとクソをいっしょにしてしまう一部マスコミの悪い癖です。
 ミソとクソを混ぜてしまったら、もはやミソとしては使えなくなってしまいます。
 舛添さんへの取材情報の信用性が一気に下がってしまいます。
 だからいつまでたってもマスコミは信用されないのです。
 テレビコメンテーター&女優の高木美保さんが「批判と中傷は違う」言っていました。
 舛添さんへの「公私混同」の指摘は「批判」、林さんへの「ヘアメイク代」の指摘は「中傷」。
 なんだかなー。
          

5月分( 「地震について考える」 
28-05-01
 
 熊本で地震が発生し、大きな被害となりました。
 ということで、今月は地震について考えてみました。

 東日本大震災では津波の被害が甚大で、いわゆる地震の揺れによる被害の状況があまりク
ローズアップされませんでした。
 本当は地震の揺れによる建物被害なども大きかったけど、津波で流されてしまったのでその
被害状況がよくわからなかったのかもしれません。

 ただ、東日本大震災のようなプレート境界型の地震と熊本地震や阪神淡路大震災のような
活断層による直下型の地震ではその性質も違うようです。
 活断層による地震の場合は直下の大地がずれるわけですから、その近辺では揺れもそうで
すが地面の歪みも影響するので、建物被害や土砂災害が大きくなることは想像がつきます。
 大地がずれたり段差ができたり・・・。
 そんなとてつもないエネルギー対して、人間ごときが太刀打ちできるわけもありません。

 活断層にしても、どこまで伸びているのか、あるいはほかにどこにあるのかなどは、地震の
専門家でもよくわかっていないようです。
 そんな中でも「大丈夫」、「安全」と言い放っているのが、原子力規制委員会です。
 相変わらず「安全神話」を語っているとしか思えません。
 もっとも「神話」というのは、例えば「スサノオの尊」のような神が出てきて問題解決をするとい
う「ハッピー・エンド」の物語になっていますが、原子力の場合は「問題が起こらない」とひたす
ら言い続けているだけなので、「神話」にすらなっていません。
 自然を愚弄していると、そのうち大きなしっぺ返しをくらうことになるのではないでしょうか。

 それから、最近の建物は耐震構造になっているということですが、それでも震度6とか5とか
が繰り返し続けば耐えられないそうです。
 要は最初の揺れで建物が壊れて生き埋めにならないように・・・というのが耐震構造の趣旨
で、いくら揺れても壊れないような構造を目指しているわけではないということです。
 従って、地震の揺れが収まったからといってすぐに家に戻るのは危険です。
 今回の熊本の地震でも、2回目以降の地震で亡くなった人もいます。
 「命あっての物種」
 あらためて、地震から命を守るための基本をよく考えておく必要性を感じました。

 こういった地震などの災害が起きた場合、被害者への対応を被害地域の自治体が行ってい
るわけですが、これが問題を大きくしています。
 役所の人間も被災してしまっていたりして、人手が足りなくなって救援物資の分配すらできな
いようなことが起きています。
 被害者が被害者に対応する仕組みというのは、もともと無理があるのではないでしょうか。
 こういう場合こそ「広域行政」の力を発揮すべきだと思います。
 もっとも、組織的にきちんと事前に準備しておかないと動きませんが。
 ある市がダメなら別の市が、ある県がダメならほかの県が・・・。
 そういう意味では「道州制」にしておいた方が機能を発揮しやすいような気がします。

 ついでに避難所への避難に関して、ちょっと違和感がありました。
 ペットを連れての避難です。
 「犬もいっしょに入れる避難所がほしい。」
 みたいな要望をしている人もいました。
 でもそれはちょっと利己主義が過ぎるのではないかと思います。
 ペットを飼っている人たちは、すべての人々にそのペットを受け入れてもらえると思っている
ようですが、もともとペットが嫌いな人もいます。ペットアレルギーの人もいます。
 避難所に限らず、その辺の道路だって犬を散歩されるのが嫌な人もいます。
 何せ、フンは垂れ流しだったりしますし。
 ペットを飼う人は、こういった災害時も責任を持ってそのペットの面倒を見る覚悟を持つ必要
があるのではないでしょうか。
 災害が起きたら「誰か何とかしてくれ」と言うだけじゃなく。

 ところで、よく耳にする「マグニチュード」ですが、わかっているようなわかっていないような・・・
なので勉強してみました。
 「地震の揺れの度合い=震度」というのは、地震の規模だけでなく、その土地の地盤や構造
などによって違ったりします。いわば結果論でしかありません。
 地震の揺れとは関係なく、地震のエネルギーの規模を示そうとして表現したのが「マグニチュ
ード」なんだそうです。
 マグニチュードというのは、よく「地震のエネルギーを表す単位」と言いますが、正しく言えば
「地震のエネルギーを表すための係数」ということになるようです。
 アメリカの「リヒター」という人がこの係数を提唱するようになったということです。
 でもまだよくわかりません。

 地震のエネルギーを(ジュールで表す)とした場合「マグニチュード=」との関係は次の
ようになるんだそうです。
  log10E = 4.8 + 1.5 M

 対数ですよ。皆さん。若い時勉強したことがありますよね。
 思い出したくもありませんか?
 でも、ここであきらめるのも悔しいので無理して思い出しましょう。
 マグニチュードがだったら
  log10E = 4.8 + 4.5 = 9.3
 ということから 【E=109.3】ジュール ということになります。
 
 でもまあ、1、000、000、000ジュールとか言われても何とも実感がわきません。
 「リヒター」という人もそれがわかっていて、相対的感覚で表す係数(それがマグニチュード)
で大きさ感を表そうとしたのかもしれません。

 相対的に考えてみましょう。
 例えば、マグニチュードがの時に比べてマグニチュードが増えてになると
  log10E = 4.8 + 6.0 = 10.8(=9.3+1.5)
 つまり、マグニチュードが増えるとエネルギー【101.5】倍
 (=約32倍)になります。
 同様にマグニチュードが増えたらエネルギー【103.0】倍
 つまり1,000倍になるということです。

 一般式にすれば、マグニチュードが増えればエネルギー【101.5N】倍
 ということになります。
 マグニチュード5.0の地震はマグニチュード3.0の地震の1,000倍のエネルギーがあると
いうことになります。
 マグニチュード7.0の地震はマグニチュード3.0の地震の1,000,000倍のエネルギーが
あるということになります。

 マグニチュ−ドが0.2増えると地震のエネルギーは2倍になります。0.4増えると4倍にな
り、その後は0.2増えるごとに8倍、16倍と2の累乗倍となって行きます。

 マグニチュードの方が相対的に、感覚的にわかりやすいですよね。
 「ちっともわからん!」
 という声も聞こえてきそうですが。
          

4月分( 「組織の重要性」 
28-04-01
 
 新国立競技場の建設問題で、「聖火台の設置場所が決まっていない」ということが明らかに
なって、さかんに話題になりました。
 「オリンピック組織委員会」の森会長は
 「悪いのは文部大臣(JSC)だ!」
 と言っています。

 新国立競技場の入札やり直し、オリンピック・エンブレムの応募やり直しに続き、またまたの
問題発覚です。
 なぜこんなに問題ばかり発生するんでしょう。
 答えは簡単です。
 「組織」が悪いからです。

 新国立競技場に関わっている組織としては、「JOC」、「JSC」・「文部省」、「オリンピック組織
委員会」、「オリンピック担当大臣」など。
 聞いただけで「ダメだこりゃ!」と思いますよね。
 誰が責任者かわからなくて、問題が起きると責任のなすりあいを行う。
 まあ、お役所仕事ではよくある話ではありますが。

 一般社会では、「組織の重要性」について理解している人は意外に少ないようです。
 私が会社を辞めて、生れ故郷の現在地に帰ってきて、いろんな人と話したり行動をいっしょ
にしたりしましたが、「組織」ということに理解がある人はほとんどいませんでした。

 「組織」というのは、「やるべき体制」と「やるべき人」と「責任者」を決めて仕事を進めていくこ
とです。
 一般社会では「やるべき人がやるべき仕事をする」ということが重要だということが、あまり理
解されていません。
 「できることをできる人がやる」という方向に流れていってしまいます。
 それではきちんとした組織の仕事にはなりません。

 例えば、自治会組織があるとします。
 自治会には、自治会長や会計、班長などいろんな役職があります。
 それぞれにはそれぞれの役割があって、その役職の人がその役目を果たすことで、きちんと
した自治会組織になります。
 ところが、そういった役割分担をきちんとしてやっている自治会なんてーのは、ほとんどない
のではないでしょうか。
 自治会長がほとんどの仕事をやってしまったり、やる人はやるけどやらない人はやらないの
で、別の誰かが何となくやっているとか。
 マンションの管理組合で積立金の横領が発生するのも、きちんとした組織で仕事をしていな
いからです。

 こういうところで一番ダメなのは「何となくやっている」ということです。
 誰かのかわりにやるのであれば、必ず
 「あなたの仕事だけど、私がやるのよ。」
 とはっきりさせてからやるということです。
 そうしないと組織としては総崩れになって行きます。

 会社ではいくら「自分がやった方が早い」とか思っても、絶対に他人の仕事はとらないように
グッと我慢をします。
 例えば課長が主任の仕事をしたら、それは「早くて正確」かもしれませんが、それでは体制に
なりませんし、部下も育ちません。

 それから、組織には「責任者」というのが重要な存在です。
 責任者というのは、組織を取りまとめ、組織を動かして仕事を推進する重要な役目です。
 組織が複数のセクションに分かれると、それらの複数のセクションを指揮・統括する「取りまと
め」というセクションが必要になります。
 「取りまとめ」のセクションの長が全体の責任者になります。
 組織というのは階層構造になっていないと責任構造が曖昧になってしまいます。
 責任者というのは、ある仕事がうまくいかなかった時に「叱られ、責任を取らされる人」でなけ
ればなりません。
 責任者がはっきりしていない仕事がうまくいかないのは当然の結末です。

 東京オリンピック開催準備に関しては、この「組織」がメチャクチャなので、いろんな問題が起
きるのは当然といえば当然。
 組織が階層構造になっているようには思えませんし、「取りまとめ」のセクションがどこなのか
もよくわかりません。
 森さんが「取りまとめ責任者」のようにも思えますが、オリンピック担当大臣もいたりして、実
態はお役所仕事お得意の「縦割り組織」になってしまっているのではないでしょうか。
 少なくともJSCは「担当セクション」であって、「取りまとめセクション」ではないと思いますが、
森さんはその担当セクションが悪いと言っています。
 責任者が誰だかわからない状況では、これからもいろいろな問題が出て来ると思います。
          

3月分( 「ゲスな人の話」 
28-03-01
 
 最近は「ゲス」という言葉が流行っています。
 特に「ゲス不倫」というのは上半期の流行語大賞に選ばれそうな勢いが感じられます。

 ゲス(下種、下衆、下司)というのを辞書で引くと
 「心根の卑しいこと。下劣なこと。また、そのようなさまやその人。」
 とあります。
 で、「下劣」はというと
 「下品で卑しいこと。道義的に下等であること。」
 とあります。
 まあ、一言で言えば「ろくでもない」ということでしょう。

 一方、「不倫」というのは
 「男女がひそかに配偶者や恋人以外の異性と肉体関係を持つこと。」
 だそうです。
 ただ、なんでもかんでも「不倫」だと言うのには、ちょっと違和感があります。

 ソープランドに行って肉体関係を持たない人はほぼいません(時にはお話だけしてガックリ肩
を落として帰る場合がありますけど)。
 しかしながら、この行為を「不倫だ!」と言って騒ぎ立てる人はあまりいません。
 素人を相手にしたとしても、通りすがりのような一夜のお相手との肉体関係を「不倫」と言う
のもちょっとしっくりしません。

 そこで、日本語には便利な言葉があります。
 「浮気」です。
 「一つのことに集中できず、心が変わりやすいこと。」
 ということです。

 「不倫」というのは「浮気」ではなく「本気=愛のある」な異性との肉体関係と言えるのではな
いでしょうか。
 そういう意味では「ベッキー」は「不倫」であり、宮崎議員は「浮気」なのではないでしょうか。

 「ベッキー」の不倫相手が「ゲスの極み乙女」のメンバだったので「ゲス不倫」と称されました
が、世間が反発したのは「ベッキー」の対応が「ゲス」だったからにほかなりません。
 「純粋な愛の行き着く先が不倫だった。」と言うだけならこれほど問題にはならなかったことで
しょう。
 「友達で押し通す予定(笑)」
 「ありがとう文春!」
 みたいなLINEの内容がいかにも「ゲス」だったためにこんな大事になってしまいました。

 「浮気」騒動の宮崎議員も単なる浮気発覚だったらこれほど問題にはならなかったでしょう。
 「イクメン」宣言をして「家族を大切に!」みたいなことを言っていた矢先だったために
 「そのお前が女と密会?ふざけるんじゃねーよ。」
 とその「ゲス」さが際立ってしまったため、議員辞職するような大問題になってしまいました。

 ところでこの宮崎議員の件で、妻である金子議員に対して、「かわいそう」とか「立派だ」とか
いう報道がされていますが、どうも違和感があります。
 もともと宮崎議員は、議員仲間の間では「ゲス人間」だという評が多かったそうですから、そ
れを承知で結婚した金子議員にとっては「自業自得」とも言えます。
 国会議員なのですから、人を見る目も持ち合わせているべきではないでしょうか。

 「狩野英孝」の場合は「不倫」でも「浮気」でもなく単なる「遊び」だろうということで、世間の
人々はさほど問題にもしていません。
 「遊ばれたんだ」という人もいます。

 世の中に「ゲス」な人たちは多いですが、最近特に目につくのが議員たちの「ゲス」さです。
 あの「野々村県議」をはじめとして、金に意地汚い「ゲス」な議員。
 「丸川珠代」のように1ミリシーベルトの意味もわからない「ゲス」な環境大臣。
 (「吉本興業」の「島田珠代」の方がよっぽど好感が持てます。)
 「歯舞」も読めない「島尻なんとか」という「ゲス」な沖縄・北方担当大臣。
 (ひょっとして、沖縄の「辺野古」も読めないんじゃないでしょうか。)
 等々。

 「ベッキー」は「ありがとう文春」、「センテンス・スプリング」と言ってひんしゅくを買いました。
 ここから、「ありがとう売春」、「セル・スプリング」を連想した人は結構な「ゲス」人間です。
 私もその一人ですが。

 まあ、とにもかくにも、それなりの地位や役柄にある人には「ゲス」な発言や行動は厳に慎ん
でもらいたいものです。
       

2月分( 「一年の計は・・・」 
28-02-01
 
 「一年の計は元旦にあり。」ということわざがあります。
 「一年の計画は年の初めである元旦に立てるべきであり、物事を始めるにあたっては、最初
にきちんとした計画を立てるのが大切だということ。」だそうです。

 ここでちょっと脱線します。
 「元旦」というのは元日の朝を表します。
 「元」は「はじめ」の意味があり、「旦」は「地平線に日がのぼる」ことを表しています。
 年賀状に「元旦」と書いてあるのは、「1月1日の朝」にその年賀状を見てくれることを、送り手
側が希望しているということでしょう。
 もっとも、1月3日とか4日にこの「元旦」と書いた年賀状が来たりしますので、送り手側がそ
れほど意識しているとも思えませんが。
 ひょっとして、「「元旦」に年賀状を書きました。」という意味だったりして。

 ではなぜ「一年の計」は「元旦」になのでしょう。
 このことわざの前には前段があり、「一日の計は朝にあり。」というのがついています。
 「一日の計」が「朝」だから「一年の計」も「1月1日の朝がいい」ということでしょう。

 私のように老後を過ごす者にとっては、「一年の計」というほどの計画を立てる課題はあまり
ありませんが、最近は遊びごとに関して「年間スケジュール」を立てることが多くなりました。
 自分で取りまとめるイベントの場合であっても、他の人が取りまとめるイベントに参加する場
合であっても、「年間スケジュール」が決めてあるとすごく便利だということを実感しています。
 重なることが防げますので、欠席が減って参加するイベントの数が増えます。

 私が勝手に作った法則ですが「暇人集中の法則」というのがあります。
 暇人には妙に日程が集中します。
 「何で同じ日なの?別の日にならないの?」
 てなことが結構多いんです。
 他の日はいっぱい空いているのに、ある1日にイベントが集中するんです。
 例えば、ある日曜日なんですが、まず 『親戚の法事』 が決まっていたところに 「同窓会」 開
催の通知が来、さらには普段誘われない仲間から 「ゴルフに行こう」って言われたりして。
 もちろん「法事」優先だから
 「ちょっと、別の日にしてよ〜。」
 と言いたくなります。
 とても確率論では解けない事象です。 

 で、私の場合の「年間スケジュール」の事例ですが・・・。
 @ 毎月1回行われている地域でのゴルフコンペが「毎月末の水曜日」と決まっています。
 A 私が幹事役をしている元会社関係者との年4回のゴルフ(2組)も年間スケジュールを決
  めてあり、欠席者が出ても(3人+3人)以上なら予定通り開催し、それ未満なら中止にする
  ことに決めてあります。(いちいち調整し直さないので幹事としては助かります。)
 B 毎月1回行われている元会社関係者(固定メンバ)との飲み会は、毎月第3土曜日と決 
  まっています。行動パターンが決まっていて、最初に集まる飲み屋も時間も決まっているの
  で、もういちいち案内も発行されません。欠席の時だけ幹事に連絡します。
 C 私が幹事役をしている元会社の同期生の懇親会は毎年行っていますが、これも「10月 
  最終週の(木)〜(金)」ということで決めてあります。8月ごろに懇親会&宿泊の場所とゴル
  フ場を決めてHPに記載し案内をします。(全員がパソコンを使えますので便利です。) 今 
  年は群馬県の「草津温泉」で行うことにしています。

 地元の中学校の同窓生による飲み会が不定期に年1〜2回行われますが、こちらはその
時々の案内なので、出席できたり出来なかったり。
 こちらも年間スケジュールを決めてやってくれればいいのにと思いますが、私が幹事をやっ
ているわけではないので、余計なことは言えません。

 私は「年間スケジュール」が決まっていた場合は、基本的にそのイベントを優先します。
 あとから別のイベントが発生しても、冠婚葬祭以外は先に決まっているイベントに参加するよ
うに決めいます。
 そうでなければ「年間スケジュール」の意味がありませんし、取りまとめてくれている幹事にも
申し訳ありませんから。

 「年間スケジュール」に限らず、イベントの「次回」以降(少なくとも次回)を決めておくと取りま
とめる上で便利です。
 次回を決めないまま散会すると、その次回を開催するのにすごい労力がかかりますし、参加
率も悪くなってしまいます。
 「イベントの計は今回にあり。」
 といったところでしょうか
    

1月分( 「ユダヤの法則」 
28-01-01
 
 今月は「ユダヤの法則」について一言。

 正方形に内接する円があるとします。その上で
 【円の面積】と【円の外側の面積(正方形の面積ー円の面積)】の比を求めてみます。
 下の図の場合(この図しかなかったので)
    円の面積は             πX(10X10)=314
    正方形の面積は          20X20=400
    正方形の面積ー円の面積は   400−314=86


 【円の面積】:【円の外側の面積】=(314):(86)=(78.5):(21.5)≒78:22

 この比【78:22】が【ユダヤの法則】と言われ、諸々のいわゆる黄金比率なんだそうです。
  ・ 地球の海の割合は78%に対して陸地が22%である。
  ・ 人間の体は、水分78%、その他22%である。
  ・ 空気中の成分は、窒素約78%、酸素・二酸化炭素等その他の気体が22%である。
  ・ 肺呼吸と皮膚呼吸の割合は78対22である。
  ・ 腸内の善玉菌が78%に対して、悪玉菌が22%が理想的である。
  ・ コカコーラのビンは、縦と横の比率が78対22である。
 などなど。

 この比をさらに簡略化して【80:20の法則】として使われていたりもします。

 一般社会では
  ・ 100人集まれば、20人が【賢くて】80人が【そうでもない】人たちである。
  ・ 逆に100人集まれば、20人が【愚かで】80人が【そうでもない】人たちである。
  ・ 世の中の【お金持ち】と【そうでもない】人の比率は20:80である。
  ・ 逆に【貧しい】人と【そうでもない】人の比率は20:80である。
 
 会社などでも
  ・ 営業マンの20%の人が80%の売上を上げる。
  ・ 管理職と一般社員の割合は20:80である。

 世論調査でも
  ・ 【自分の意見を持って答える】人と【そうでもない】人の割合は20:80である。
  ・ 【応分の税金は必要】という人と【税金払うのはいや】という人の割合は20:80である。

 ここで軽減税率の話に持って行きます。(やっぱり。)
 「軽減税率を設けてほしいですか?」
 と問うと80%の人が「設けてほしい」と言い、20%の人が「税と社会保障の一体改革なのだ
から軽減税率は設けるべきではない」と言います。
 「税金は少ない方がいい」という近視眼的な人がほとんどだということです。

 「大衆に迎合した政治は国家を破たんさせる。」
 と言いますが、今回の軽減税率の話はまさに大衆に迎合した政策でしかありません。
 「先の衆議院選でおいしいことを言い、今度の参議院選挙でもまた・・・。」
 選挙の「にんじん」としての政策として決まったようなもので、財源の話は参議院選挙が終わ
ってから議論するということですから、何をかいわんやです。
 「税と社会保障の一体改革」や「財政再建」の方向性はどうなってしまったんでしょう。
 社会保障費が削られるかもしれませんし、いずれ軽減税率以上の国民負担をすることに
なってしまうかもしれませんから、目先の2%だけに飛びついたらいずれ「大やけど」します。

 「痛税感を無くすために」ということで加工食品にまで対象を増やしたそうですが、税率を2種
類にするから、いつも思い出して痛税感を感じてしまうのです。
 差が2%しか差がないのに。(2%しか差がないのになぜこだわるのか・・・ここが一番大事)
 税率がみないっしょだったら痛税感なんて感じません。
 2014年の4月に税率が5%から8%になったばかりですが、今どき痛税感を持っている人
なんていないでしょう。
 もう税率が上がったことすら忘れてしまっています。
 80%の国民は皆、3歩歩けば忘れてしまうんです。

 「低所得者対策のために軽減税率」ということも言われますが、低所得者対策になっていると
も思えません。
 【ユダヤの法則】から言えば、「20%の人が80%の軽減税率品を購入する」ことになってし
まうので、低所得者はそれほど恩恵を受けないことになってしまいます。
 約1兆円が軽減税率分だそうですが、ということは20%の高所得者の人たちが(80%の)
8,000億円の恩恵を受けることになってしまいます。
 これでは「低所得者対策」じゃなくて「高所得者対策」です。

 もともと消費税アップ分のうち、4,000億円は(本当の)低所得者対策として用意されていた
そうですが、軽減税率用の財源として使われてしまうようですから、(本当の)低所得者には行
きわたりません。
 同じく財源補てんの一環として、子育て給付金も廃止されるようです。
 まったく本末転倒としか思えません。
 
 「公明党の」、「公明党による」、「公明党のための」軽減税率。
 次の参議院選挙ですが・・・。
 「大衆のために闘った?」公明党はさぞかし支持されることでしょうねー。

 選挙を有利にするためだけの政策しか考えない政党や政治家には困ったものです。
 「客寄せパンダ」として「タレント候補」を使うのも問題です。
 早くも「澤穂希」さんに白羽の矢が立っているとの記事もあります
 もっとも、それに乗っかる国民にも問題があります。
 そうした流されやすい国民が全体の80%を占めるという、悲観的な【ユダヤの法則】。
 国家が破たんしないことをひたすら祈るしかありません。(もう神頼みです。)
    


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